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疑惑 (松本清張)[ぎわく]
『疑惑』(ぎわく)は、松本清張の推理小説〔松本清張による『疑惑』という題の小説は2つあり、もう1つは1956年にサンデー毎日臨時増刊号上に掲載された、短編の時代小説である。こちらもテレビドラマ化されており、1958年日本テレビ系列、1959年テレビ朝日系列、1960年フジテレビ系列と、少なくとも3回制作されている。〕。『オール讀物』1982年2月号に、『昇る足音』の題で掲載され(掲載時の挿絵は濱野彰親)、改題の上、同年3月に中編集『疑惑』の表題作として、文藝春秋から発刊された。 1982年に松竹系で映画化され、また4度テレビドラマ化されている。 == あらすじ ==
富山新港湾の岸壁で、鬼塚球磨子(くまこ)と夫・白河福太郎の乗った車が、時速40キロのスピードで海へ突っ込み、夫が死亡する事件が起こった。球磨子は車から脱出し助かっていたが、保険金狙いの殺人と疑われ警察に逮捕される。新聞記者の秋谷茂一は、球磨子の過去…新宿でのホステス時代、暴力団員とつるんで詐欺・恐喝・傷害事件を起こし、北陸の財産家である福太郎と結婚後はすぐ、夫に巨額の生命保険をかけた…を詳細に報じた上で、球磨子を「北陸一の毒婦」と糾弾する記事を書いた。秋谷の記事を契機に他のマスコミも追随、日本中が球磨子の犯行を疑わないムードになった。球磨子の弁護人も辞退が続出する中、佐原卓吉が弁護人となる。球磨子の犯行を確信する秋谷は、佐原に状況を覆す力はないと高をくくっていたが……。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「疑惑 (松本清張)」の詳細全文を読む
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